いづれにしても、メール、文献検索、データ処理、文書作成、 情報発信といった、情報の処理・交信に関わるさまざまなツー ルが、インターネットによって革新されたといえるだろう。そ して私たちはその便利なツールを自在に使える立場にある。
もちろん、「すべてがバラ色」というわけではない。なにしろ、 「情報処理」だけであれば「体育学」である必要はないからで ある。「体育学研究」とはどんな情報をどのように処理する営 みなのかということがまず先に問われなければならないことは 百も承知のことなのであるが、その解を私が提示することは当 面できそうにもないので、とりあえずは、私の日々の営みの中 で利用しているこの便利な「道具」の利用法と諸注意について、 次回から個別に解説していきたい。