つまりこれは、LaTeXで作成
した文書をHTML
に変換
するためのツールである
。
本文の章節項をそれぞれ個別のページとして区分した上で、そ
の目次からそれぞれの項目に飛べるだけでなく、「Next」
「Up」「Previous」のボタンで項目間の移動ができるように
各ページのファイルを作成してくれる。数式や図表も、GIF形
式のイメージファイルに変換した上で、本文の所定の箇所に配
置してくれるのである。じつのところ、1996年12月にこれをイ
ンストールしようとして1週間以上費やしたあげくに、システム
管理者の手を煩わせてようやく使えるようになったのだが、最
初に使ってみたときには、その1週間の「ムダ」を忘れさせる
ほどの感動を与えてくれた。
早速、LaTeXで作成した論文のファイルをこれで変換して、
「論文刊行物」のページからリンクさせる。もちろん、この連
載「インターネット時代のスポーツ科学」も、LaTeXで作成し
ているわけであるから、毎月の執筆原稿が刊行される度にそこまでの
全文を変換して更新掲載している。
つまり、latex2htmlというツールを入手することによって、
作成された文書は即座に「ホームページ用のファイル」となり、
ホームページが「作成文書の分身」
となるというわけである。