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アメリカからの原稿送付

連載も中盤にさしかかり、「ここら辺でちょっとひと休み」 gif して、今回は、この原稿をどのようにしあげているかを記して みたい。というのも、この稿が刊行される10月には私は日本に 帰国してしまっていて、その後はやり方が変わってしまうから である。

さて、この連載のChapter 2(5月号)で、私は以下のように記した。

今、私はアメリカ・ジョージア大学の研究室でこの原稿を書い ている。完成した原稿は電子メールによって東大・本郷の山本 義春氏に送付し、彼に印刷してもらって杏林書院に届くことに なっている。

というと簡単であるが、具体的には、次のような手順を踏んでいる。

  1. ジョージア大学の研究室の机上にあるノートパソコンの エディターにLaTeXgifのためのテキスト原稿を入力する。
  2. 所沢の研究室のUNIXサーバーの所定のディレクトリに、 上記ファイル(ソースファイル)を転送する。
  3. (図がある場合は)データファイルを所沢のサーバーに 転送し、作図ソフト(gnuplot)のプログラムを作ってLaTeX用の 出力ファイルを得る。
  4. LaTeXを実行(ソースファイルをコンパイル)して、エ ラーがないことを確認する。
  5. ソースファイルを結合・圧縮して、東大本郷に電子メー ルで送付する。
  6. 山本君がその電子メールを解凍し、LaTeXでコンパイル して、彼のプリンタに出力。それを彼がFaxで杏林書院に送付 する。
  7. 同時に、コンパイルしたファイルをテキスト形式に変換 して、本文だけを杏林舎に電子メールで入稿するgif

なぜ、私自身が直接日本の杏林書院に全てを送らないのか。別に、 Faxにかかる一分間80セントの電話料金(たぶん合計でも2,3ド ル)をけちっているからではない。いちいち、自宅にパソコン を持ち帰ってFaxの設定をして送付するのが面倒だったからで もない。もっとも大きな理由は、ジョージアにある私のコンピュー タからは印刷できないからなのだ。



Yoshio Nakamura
Mon Dec 27 10:02:29 JST 1999