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ホームページの再構築

そういうわけで、私のホームページの改訂作業が始まった。 その際の基本方針は、以下の通りである。

  1. 無理をしない。
  2. 過去にこだわらない。
  3. 飾らない
  4. 細分化しない。
  5. 日々の思いつきを書き留められるようなページを作る。

まず、ホームページの更新・改訂に費やすことのできる時間は 極めて少ないので、なるべく無理をしないというのが大前提で あり、定期的に更新しなければならないなどといった目標は一 切立てずに、時間の余裕のあるときにできる範囲で記述するこ とを心がけた。そのためにも、これまでの枠組みから生まれた 「Under Construction」のページの構築や放置されたページの 更新、あるいは、過去の履歴・業績を完全に掲載することにこ だわっていると、改訂・更新・追加作業の意欲に水を差す恐れ があるので、これまでの枠組みにはこだわらないようにした。 また、ホームページの見栄えを良くしようとすると余計な時間 がとられるし、その分、内容を充実させる妨げになるので、 「飾らないこと」を意識した。さらに、項目が細分化されるほ ど管理が面倒になるのと同時に、「手をかけることのできない ページ」が多くなってしまうので、なるべく細分化しないよう にした。つまり、「読み易さ」よりも「書き易さ」を重視した というわけである。と、同時に、(特にジョージア滞在中は暇 だったということもあるが)日頃の感想やメールでの何気ない 言葉などを気軽に残しておくためのページも立ち上げたのであっ たgif

これらの改訂は、ジョージアでの生活に慣れた96年11月に行な い、その後、気づいたときに少しずつ手を加えた結果、現在で は図9.2の様な構成になっている。「研究概要」のページのう ち「学会発表」以降については当初の枠組みの成りゆきで細分 したものだが、これをバッサリと切ってしまうと、自分の研究 を切り捨ててしまうような気がして、(おそらく更新される可 能性はほとんどないと思うのだが)「Under Construction」の ままその枠組みだけを残している。いわば、「将来の夢」とで もいうのだろうか。


図: 現在(97.10.28)の私のホームページの構成。枠で囲 んだ項目が実現されている。

いずれにしても、このような方針でホームページを作成・更新 するようになってからは、(それこそ日記のような感覚で)気 軽に記入・更新ができるようになったし、まったく手を付けな いページ(例えば「研究:学会発表」など)があっても、忙し くて記入・更新ができなくてもgif、気に することなく仕事に打ち込めた。「見栄え」を気にしたり「読 者」を意識したりするととかく「きちんとしたスケジュールで 更新しなければならない」というような強迫観念にさいなまさ れることもあるだろうが、研究者が個人で作成するホームペー ジは自由に無理なく手がけるのが一番良いやりかただと思う gif

ともあれ、そのように自由にホームページを楽しんでいたとこ ろ、「意外な側面を見た」という反響をいただいたり、見も知 らぬ人から便りをもらったりした。また、電子メールで知らせ てもらったゼミの進行状況を即時に掲載することで、学年を超 えた情報交流の一助になったようだし、学生からの質問の回答 を掲載したりすることで、自分の周りの情報が奇妙に隠匿され なくなったようにも感じられた。しかし、一方で、「公開」す ることに躊躇しなけらばならなかったことも多く、「気楽」に やりながらも「気にしなければならない事柄」も少なくないこ とに気づいた。次号には、そんな事ごとを記したいと思ってい る。



Yoshio Nakamura
Mon Dec 27 10:02:29 JST 1999